株式会社タンタビーバ
共同創業者/元気の種まき担当

 

1979年
短期大学英語科卒業(旧姓 平塚)

 

1977年4月、井の頭公園の満開の桜に迎えられ向かった牟礼キャパス。「讃美歌!なんて素敵なの!」と心躍らせた入学式。第一志望校だった東京女子大学短期大学部英語科での二年間がスタートしました。

 

下町の共学校育ちのおてんば娘に、女性だけの学び舎は憧れでした。
英語の勉強は、ついていくのに必死だったことのみ思い出され、いまだに冷や汗が出るのですが、音楽の授業がチャペルだったことをはじめ、美しく穏やかな空気が流れる学生生活は、片道二時間弱の通学も苦にならないほど楽しいものでした。

そして、家庭に入る女性が多い時代に、凛としていらっしゃる女性の先生方からご指導いただいたこと、英語表記(*1)において「個が輝く自立した女性を育む大学」として敢えて単数形Womanを使っていることは、今も母校を誇りに思う最大の理由であると同時に、私のキャリア形成に大きく影響を与えたと思っています。

 

充実した二年間を終えた私は、日本航空(JAL)に入社いたしました。
人事異動の度に新たな業務にチャレンジをする傍ら、もっと仕事を楽しみたいという思いから、通信教育の大学、夜間・土日の大学院で経営学を学びMBA(*2)を取得。40代後半は、会社初の女性海外営業支店長として4年間の単身赴任も経験しました。

2016年3月末、人づくり推進の担当部長という役職を最後に37年間勤務したJALを退職しましたが、まさに「自立」とばかり、人とビジネスのいきいきをデザインする会社を興し、現在に至っております。ふと気づけば、60歳を迎える今日まで、のびのびと我が道を歩み続けてきている気がいたします。

 

2013年には、在学生を対象とするキャリア構築講座で講演をさせていただきました。今年5月には、エンパワーメント・センター主催で、卒業生、在学生を対象とするワークショップの機会もいただきました。

短期大学部は、既に廃止になっていますが、東京女子大学の卒業生の一人として、声を掛けていただけることをとても嬉しく思っています。

今年の訪問の際に、善福寺のキャンパスに牟礼のチャペルの一部が移設されていること、やむを得ず伐られた木が一枚板のベンチとなって残っていることを知り、短期大学部の卒業生として、その御心遣いに胸がいっぱいになりました。

 

創立100周年を迎えた東京女子大学が、次の100年も誇り高き歴史と絆を大切に益々発展しますことを、そして卒業生も在学生も個が輝く自立した女性であり続けますことを祈念しております。

 

(*1)Tokyo Woman’s Christian University
(*2)経営学修士