株式会社エトワ 代表取締役社長
森永製菓株式会社 社外取締役
元ロクシタンジャポン株式会社
     代表取締役社長・会長

1987年文理学部日本文学科卒業

 

 

 

 

大学時代の4年間を寮で過ごしたので、今でも東京女子大を訪れると「帰ってきた」気分になり当時の想いがよみがえります。普通の女子大生だった私は、その後訪れる未来を全く予想していませんでした。なんとなくぼんやりと「普通に好きな仕事をして、結婚して、幸せな家庭を持てたら」と考えていました。

卒業後、食品メーカーに就職し、その後外資系の食品・化粧品会社を経て2001年から17年間ロクシタンジャポン株式会社の社長・会長を務め、その後独立してコンサルティングの会社を経営しています。また、2018年6月から森永製菓株式会社の社外取締役も務めております。

特に偉くなりたかったわけではありませんが、幸運にも好きな仕事に出会えたおかげで仕事に打ち込むことができたように思います。人はそれを「努力」と呼ぶかもしれませんが、当人は「目の前の問題課題を解決したい。」「消費者、社員に喜んでもらいたい。」一心でやっていたことなので「努力した」という意識はありませんでした。人生において、幸せというものは様々ありますが、好きな仕事に出会えることはやはり幸せなのだと思います。

振り返ると、好きな仕事に出会えるためには、いくつかターニングポイントがあったように思います。ひとつめは、「自分とはナニモノか?」と徹底的に考えたこと。私の大学生活はそのための大切な4年間だったと思います。それまで知りえなかった学問、書物、友人、またアルバイトや遊びまで、自分は何が好きで、何が得意で、何に向いているのか?それを知りたくて出来る限りの経験をした記憶があります。

二つめは「やりたくない仕事も受け入れてやり切る」こと。就職すると、それまでの自分の甘さを思い知ります。こんなことをやるために大学を卒業して就職したわけではないと、辞めたくなるような地味な仕事ばかりの日々。周りの人はやりたくないような地味な仕事をなぜ私がやらなくてはいけないのか、と不満でいっぱいでしたが、今考えるとその地味な仕事の経験が、後に社長になった時にたいへん活かされました。

三つめは、「この仕事は、誰の為に役に立っているのか」を考えること。仕事は、誰かの為になることをしてお給料をいただけるわけです。若いスタッフや中堅社員を見ていると「自分中心」の人は成長しません。目的・ゴールがはっきりしていれば、知恵も出るし、頑張ることもできるし、チームで協力することもできます。

四つめは、「自分で決めて、決断の責任を自分で負う事」。決断を他人に委ねる人は、愚痴や文句が多いうえに改善することもできない。自分で決める人は、反省も軌道修正も自分でするので、たとえ時間はかかっても必ずいい結果を生みます。

 

この年齢になった今でも思います。自分の予想もできない素晴らしいことがまだ未来に待っているかもしれない、と。これを読んでくださっている皆様にも、予想もできない素晴らしい未来が訪れますように。そして、東京女子大学にも新たな100年に向けて輝かしい未来がありますように。