株式会社サクセスボード 取締役
Woman’s Career事業部長
 

1996年
文理学部社会学科卒業

 

皆様、こんにちは。96年社会学科卒の藤崎と申します。

私は現在、主に企業で働く女性達のキャリア支援、女性活躍推進に関わる仕事をしております。卒業時は、新卒で金融関連の企業に入社しましたが、キャリアの途中で人事部を経験したことがきっかけで、30代以降は人材育成に関わる仕事をするようになりました。

学生から社会人になった時に、当時女性総合職の一期生という形で就職し、社会で女性が男性と同様に働く環境がいかに整っていないかを知りショックを受けたことが忘れられず、その後の仕事で女性らしく人生を味わいながら楽しく、長く働き続けるにはどうすれば良いか考えてきました

 

様々な企業や団体と関わる中で分かったことは、その業界や組織により女性をどのように位置づけ、どのように育成し、期待していくかが、かなり異なるということです。

残念ながら諸外国に比べ、まだまだ日本社会では、女性が仕事の第一線で活躍できる環境や意識に差があるのが現状ですので、私は現在の仕事で少しでもそれを様々な女性の生き方や価値観を持ちながらも働きやすい環境にしようと尽力しております。

 

そうした時に、東女で過ごした経験は貴重なもので、授業やサークル活動、学園祭等において、女性のみで運営することで自律心が養われたのではないかと思っています。

私は、当時、東女瓦版編集部(*)に属し取材や執筆活動をしながら、他大学のテニスサークルにも参加し、それぞれから異なる良い経験ができたと思っております。また、学部での勉強として学んだ社会学については、現在の仕事の基礎として非常に役立っていると感じています。

特に時代の変化に応じてビジネス環境、人の価値観や働き方の変化など総合的に考えなければならないのが現在の仕事ですので、当時は一般の人に理解されづらく専門性が低いように感じた時期もありましたが、その時に学んだ視野の広さは今の私を助けております

 

現在、娘を一人育てながら仕事も楽しみ、しばしば出張で全国をまわりながら、たくさんの働く女性に知恵や勇気をお伝えできればと思い活動していますが、このような仕事や生活ができるようになったのは40代に入ってからで、20代、30代は試行錯誤を繰り返しました

しかし、何か社会に価値を提供しながら、自分自身の人生も充実したものにしようと前に進んできた結果、自分らしいライフスタイルを創れたのではないかと思います。

皆さんもご自分のありたい姿をあきらめることなく楽しんで、そして社会を変えていく力を育てていただきたいと願っています。

 

(*)東女生による東女生のための新聞「東女瓦版」を制作・発行。